近年、早押しクイズブームが話題になることが多いですが、実はそれと同様の盛り上がりを見せているのがイントロクイズです。そのイントロクイズブームを盛り上げているのが、「イントロマエストロ」という肩書で数々のテレビ番組に出演し、2020年からはbayfmのラジオ番組『9の音粋』でパーソナリティーも担当している藤田太郎さん。そんな藤田さんが古くからあるイントロクイズの楽しさをより多くの人に身近に体験してもらうべく、月替わりでイントロクイズのイベントを開催しているのが「クイズルームソーダライト」です。前置きが長くなりますが、ご存じない方のために今一度「クイズルームソーダライト」の説明を。
最近ではクイズができる店舗も増えてきましたが、クイズルームソーダライトは、2018年1月に東京・江戸川橋の地蔵通り商店街の一角にオープンした「日本初のクイズ専門店」なのです。こちらの店舗では、早押しボタンが常設され、普段は予約すれば誰でも参加できるクイズイベントが開催されています。イベントは初心者を対象とした「スタータークラス」から、最上位の「ガチクラス」までの5段階に分かれており、参加希望者は自分のクイズ経験の有無に合わせてクラスを選択することで、最適な対戦相手とクイズを楽しめる、という仕組みになっています。
その「クイズルームソーダライト」で藤田さんが開催しているイントロクイズのイベントの成績上位者10名のみが招待されて行うクローズドのチャンピオン大会が、毎年3月に開催されている「SODALITE イントロクイズ王決定戦」。今回は2025年3月29日(土)に開催された「SODALITE イントロクイズ王決定戦2025」に密着したので、その模様をレポートします。
まず第1ラウンドは「曲名書きボードクイズ」。イントロを聞いて全員がホワイトボードに記入する形式のクイズが21問出題されるのですが、選ばれしイントロクイズの猛者10名が集まるチャンピオン大会ということもあって、出題されるクイズの難易度も普段のイベントに比べて格段に難しいです。このラウンドでは『風にまぶしい/ZYYG』『真夏のあらし/西郷輝彦』『恋しよう♪/リア・ディゾン』『Rehab/エイミー・ワインハウス』といった、年代・ジャンルともに幅広い曲が出題されました。この第1ラウンドでトップだったのは「SHINGO」さん。21問中19問正解と、圧倒的な知識を見せつけました。次いで正解数が多かったのは、ディフェンディング・チャンピオンの「CG」さん。2連覇に向けて好調なスタートを切りました。
第2ラウンドは「歌詞クイズ」。曲の歌詞の一部が虫食いになっており、空いた部分に入るフレーズをボードに答える形式です。ちなみに今回のイベントで唯一、イントロではないクイズが出題されるラウンドでした。チャンピオン戦とあってマニアックな部分を答える問題が多く、『LA・LA・LA LOVE SONG』のCメロが出題されるなど、曲の細かな知識が要求されて、トップクラスの皆さんでも悶絶していたのが印象的でした。この第2ラウンドでは「中盤の単独正解が功を奏し、「さのつく」さんが見事トップに輝きました。
続く第3ラウンドは「早押しボードクイズ」。イントロを聞いて誰かがボタンを押した時点で、全員が曲名をボードに書くという、クイズの世界では定番の形式です。早くボタンを押して正解できれば高得点を獲得できる一方、ボタンを押して間違えてしまうと減点されてしまうハイリスク・ハイリターンのルールです。ここでは『声/羊文学』『I Love Your Smile/Shanice』『哀愁情句/早見優』『SEE YOU/黒夢』といった曲が出題されました。この第3ラウンドでトップだったのは、34点を獲得した中村さん。正解を次々と連発し、開始時に全体の9位だった順位を5位まで上げました。次いで得点を獲得したのは「ケーリン」さん。序盤の誤答を取り返すべく鋭い正解を重ね、25点を獲得しました。
そして最終ラウンドの早押しクイズでは、約1時間にわたってイントロクイズ界のトッププレイヤーたちによる異次元のクイズが繰り広げられました。ほんの一部ですが、出題された曲を紹介します。
『虹の彼方へ/Mr.Children』
『セツナレンサ/RADWIMPS』
『お前サラサラサーファー・ガール おいらテカテカロックン・ローラー/T.C.R.横浜銀蝿R.S.』
『お世話になりました/井上順』
『Not Like Us /ケンドリック・ラマー』
『無色/上原あずみ』
『BLUE SAPPHIRE/HIROOMI TOSAKA』
『WILL/米倉千尋』
いかがでしょうか?(レポートを担当している筆者は手も足も出ませんでした…)
全てのラウンドが終了し、見事優勝したのは96点の「CG」さん。イントロ猛者10名による激戦を勝ち抜き、初となる連覇達成でした!(2位は91点の中村さん、3位は88点の「SHINGO」さん)
優勝した「CG」さんは「早押しでふた回りぐらい知識を増やさなければいけない問題が多く苦しかったが、前半から悪くない成績を残せたのが良かった」と勝因を語ってくれました。
というわけで、チャンピオン戦が終わったばかりですが、クイズルームソーダライトでは毎月、藤田太郎さんによるイントロクイズのイベントが開催されています。ご興味を持っていただいた方、音楽好きの方、早押しボタンを押してみたいという方は、ぜひ方は一度、お店に足を運んでみてください。お待ちしております!(スタッフ・川辺)